
油彩・版画・写真、素材別の額縁の選び方
- 執筆:
- KYOSUKE TAKADA
- 記事
- 額縁の選び方
- 日付
額縁を選ぶとき、多くの方が最初に気にするのはデザインや色です。でも実際には、作品の素材によって選ぶべきフレームの条件がかなり変わります。木製か金属か、ガラスかアクリルか、マットは必要か。それぞれの判断には理由があります。
油彩画の場合:絵の具の厚みに注意する
油彩画は、絵の具が厚く盛り上がっていることがあります。そのため、ガラスを作品に密着させると絵の具の表面を傷める可能性があります。スペーサーを使ってガラスと作品の間に空間を作るか、ガラスなしの仕様にするかを検討する必要があります。
フレームの素材は木製が一般的です。重量のある作品を支えるために、フレームの厚みと強度も確認します。金具の取り付け位置も、作品の重さに合わせて調整します。
版画・ドローイングの場合:酸性紙に注意する
版画や紙に描いたドローイングは、長期保存を考えるなら中性紙のマットを使うことが重要です。酸性の素材が作品に触れると、時間とともに紙が変色します。マットボードは必ず中性紙(pH中性)のものを選んでください。
版画は作品の余白(マージン)を見せることが多いので、マットの窓の大きさと位置の調整が重要です。作品の署名や番号が隠れないように、マットの幅を決めます。
写真プリントの場合:UVカットを検討する
写真プリントは光による退色が起きやすい素材です。特に直射日光や蛍光灯の紫外線が当たる場所に飾る場合は、UVカットガラスまたはUVカットアクリルを選ぶことをお勧めします。
アクリルはガラスより軽く、割れにくいという利点があります。大きなサイズの作品や、持ち運びが必要な展示には特に適しています。ただし、アクリルは静電気で埃を引き寄せやすいので、定期的な手入れが必要です。
刺繍・布作品の場合:固定方法が重要
刺繍や布作品は、紙と違って伸縮します。テープで直接固定すると布が傷むので、中性紙のボードに布を折り返して固定する方法が基本です。作品の厚みによっては、スペーサーでガラスとの間に空間を作ることも必要です。
素材の選び方に迷ったら、まず作品を持ってきてください。実物を見てから判断するのが、一番確実な方法です。
#額縁の選び方 #オーダーフレーム #マットカット #作品保存